子どもが自宅で勉強や宿題をやるときに「なかなか集中して取り組めない」「すぐに机から離れてしまう」といったことで悩んでいませんか。小学生が勉強に集中できないことは珍しくありません。集中を妨げる原因別に対処したり、勉強方法を変えてみたりといった方法が有効です。今回の記事では、小学生が勉強に集中できない主な理由と、集中して勉強に取り組めるようになるためのポイントについて解説します。

小学生が勉強に集中できない理由とは？

小学生が勉強に集中できない主な理由には、以下のものがあります。

・学習環境の整備がされていない

・学習している単元の理解ができていない

・学習計画に無理がある

・心身に余裕がない

・勉強に対してネガティブな感情を持っている

・保護者が過度に関わっている

それぞれの理由について具体的に解説します。

学習環境の整備がされてない

学習環境の整備がされていないと、集中して勉強をすることができません。特に小学生はさまざまなものに興味をひかれてしまいます。机の周りにゲームや漫画、スマートフォンがある、テレビが付いているなど、学習環境が整っていないと、周囲のものに興味や関心を惹かれてしまい、勉強がおろそかになってしまいます。

まずは勉強に関係のないものは、勉強するスペースから片づけましょう。テレビなどは消して、静かな環境を整えるのも重要です。集中して勉強ができる学習環境を整えましょう。

学習している単元の理解ができていない

そもそも学習している単元の理解ができていない場合、勉強へ集中できません。勉強をはじめても、分からない問題ばかりのため勉強の進みが悪くなります。その結果問題を解いたり、問題を読んだりといったことが面倒に感じて、机からすぐに離れてしまうことになります。

学習計画に無理がある

無理のある学習計画を立てている場合にも、集中力が途中で切れてしまいます。たとえば休憩なしで3時間や4時間勉強しようとしても、何時間も集中力は維持できません。途中で適度に休憩をはさむ、勉強の進行度合いが悪い場合には柔軟に計画を変えるといった、適切な計画を立てることが重要です。

心身に余裕が無い

小学生は心身ともに成長段階にあります。以下のように心身に問題があったり、余裕がなかったりすると勉強にも集中できません。

・友達や先生との関係にトラブルがある

・勉強や日常生活で失敗をしてしまった

・家族や家庭環境での問題を抱えている

小学生が勉強に集中できないときには、親御さんにも話せない不安やストレスを抱えているかもしれません。

勉強に対してネガティブな感情を持っている

多くの小学生にとって、勉強は面倒くさいもの、嫌なものといったネガティブな感情を持っています。

たとえば「学校から帰ってきても勉強しないといけないため、宿題は嫌なもの」という認識を持ってしまうことも多いでしょう。ほかにも、長時間座っていなければいけないことや、親からのプレッシャーなどで勉強に面倒くささを感じることもあります。

一度勉強に対してネガティブな印象を持ってしまうと、勉強に集中できず学習意欲が向上しない、といった悪循環となってしまう恐れがあります。

保護者が過度に関わっている

保護者が過度に関わるのも小学生の勉強に集中できない理由のひとつです。たとえば小学生の子どもに対して「宿題はどのくらい終わったの？」「きちんと勉強している？」と頻繁に声をかけてしまうと、せっかく続いていた集中が切れてしまうことがあります。逆に「せっかく集中していたのに邪魔をされた」と子どもが不満を持つ原因にもなるでしょう。

小学生が勉強に集中できない理由はさまざまなものがあると分かりました。次に、小学生が勉強に集中して取り組むための具体的なポイントを解説します。

小学生が勉強に集中して取り組むためのポイントとは？

小学生が勉強に集中して取り組むためのポイントは以下の通りです。

・学習する環境を整える

・心身の健康のために規則正しい生活を送る

・保護者は見守りながら褒めるときはきちんと褒めてあげる

それぞれのポイントについて解説します。

学習する環境を整える

まず勉強に集中できるように、学習環境を整えましょう。学習環境を整えるポイントは以下の通りです。

・漫画やゲーム、スマホを目に見える場所に置かない

・長時間の勉強に適した勉強机や椅子などを用意する

・勉強するスペースを片付ける

・家族の声やテレビの音が入らない環境を用意する

・勉強する環境の温度や湿度を快適に整える

・子どもの好みや進捗に合った教材を用意する

勉強する環境を子ども自身に整えさせる方法も有効です。自分で使用する勉強机や椅子を選ばせたり、勉強する場所を決めたりすることで、自分で決めたことに対して責任を持って勉強に取り組めるでしょう。

勉強場所を自宅に限定せず、家以外の場所の利用を許可するのも良いでしょう。特に図書館や塾の自習室といった、静かで集中しやすい環境が整っている場所がおすすめです。小学生の子どもたちが好きな場所で学ぶのは勉強へのモチベーションを高め、集中力の向上にもおすすめです。

ほかにも友だちの家などで一緒に勉強をすることで、協力して学習を進めることで勉強に対してポジティブな印象を持つことにもつながります。

心身の健康のために規則正しい生活を送る

子どもの心身の健康を保つことも勉強に集中するために必要なことです。以下のようなポイントを踏まえて、規則正しい生活を送るようにしましょう。

・起床や就寝時間を均一にする

・栄養バランスの取れた食生活を心がける

・適度に休息を取る

・スケジュールを過密にしない

・親子でコミュニケーションを取りやすい関係を作る

・短時間の学習を習慣づける

・具体的な目標設定をする

保護者の方も、子どもが規則正しい生活を送れるようにサポートを行いましょう。心身の健やかな状態を保つことで、集中して勉強できる状態を維持できるようになります。

保護者は見守りながら褒めるときはきちんと褒めてあげる

小学生の子どもの保護者は頻繁に声をかけるのではなく、見守りつつ、褒めるべき時はしっかり褒めてあげることが大切です。もちろん、お子さんの方から質問があったりした場合はそれにきちんと答えてあげましょう。

また、むやみに怒ったり命令したりしないようにするのも重要です。叱咤や圧力のあるアドバイスは、子どもの自尊心を傷つけてしまうことがあります。子どもが自己評価を高めながら努力が続けられるように、適切なアドバイスを行うようにしましょう。

子どもの好みや進捗に合った教材を用意する

小学生のお子さんが集中して勉強するために、好みや進捗に合った教材を用意するのもおすすめです。子どもが興味のある科目やテーマに関連する教材やアプリなどを提供することで、勉強に対するモチベーションの向上が期待できます。勉強への意欲が高くなることで、集中力の持続にもつながります。

また、小学生の子どもたちにはテキストのみの情報や聴覚からの情報だけでは理解不足となり、集中力が続かなかったり勉強へのネガティブな感情を持つきっかけとなったりしてしまうかもしれません。図やイラストが豊富な教材を選ぶなど、視覚的な要素を取り入れることで、子どもの理解を促し集中力アップにもつながる可能性があります。

親子でコミュニケーションを取りやすい関係を作る

小学生の子どもが勉強に集中するためには、親子でコミュニケーションを取りやすい関係を作ることも重要です。たとえば保護者が子どもの悩みや不安を聞いたり、勉強に対するモチベーションを高めるために助言したりといった対話的かつ共感的な関係を作ることで、子どもはストレスや不満を抱えにくくなります。

親子の信頼関係を構築し、安心できる家庭環境で育った子どもは、勉強にも集中して取り組みやすいともいわれています。

小学生に勉強の習慣をつけるには塾の利用もおすすめ！

小学生が勉強に集中して取り組む環境として塾を利用するのもおすすめです。

塾に通うことで勉強習慣がつくと自ずと勉強への集中力も高まる為、家庭での勉強でも集中して取り組むことが出来るようになります。また、塾ではわからない問題に対して解説を交え、分かりやすく教えてくれるため、わからないという理由で集中出来なくなることは無くなります。

また、学習計画についても講師がお子さんと相談し、無理のない計画を立てる手助けができます。塾には自習室を備えた場所もあり、小学生のお子さんでもしっかりと集中して取り組める環境を用意しています。

短時間の学習を習慣づける

小学生の子どもは、長時間集中することが難しいです。短時間の学習を繰り返す習慣を身につけることで、効率的に勉強をすることができます。たとえば40分ずっと勉強するよりも、20分＋休憩5分の勉強を2セット行うことで、無理なく集中して勉強に取り組めるようになります。短時間の学習でも毎日同じ時間帯に勉強をするようにすれば、自宅での学習習慣を身につけられるでしょう。

具体的な目標設定をする

小学生の子どもたちが勉強に集中して取り組むためには、具体的な目標設定を行うことも有効です。たとえば「計算を早くできるようにする」ではなく「5分以内で〇問解けるようにする」といったようにです。抽象的な目標では成果につながりにくく、どのように勉強していいかも分からないため、集中して勉強できない可能性があります。

具体的かつこまかい目標を設定することで、具体的な学習計画を立てたり、勉強の進捗や成果を実感しやすくなったりするため、勉強への意欲も高くなり集中力もつくでしょう。

まとめ

小学生が勉強に集中できない理由とともに、集中力を身につけるためのポイントを解説しました。小学生から集中して勉強できる習慣をつけるためには、学習環境を整えてあげること、規則正しい生活を送れるようにしてあげることが大切です。保護者は干渉しすぎず見守り、褒める際はしっかり褒めてあげるようにしましょう。

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