放送大学 千葉学習センター

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【放送大学千葉学習センター/インタビュー】
新所長に聞く、放送大学で学ぶことの意義と学びの環境

放送大学 千葉学習センター

70日前

  • 社会
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放送大学 千葉学習センター 所長/片岡 洋子 氏


社会人のための生涯学習機関として1983年に設置された放送大学。テレビやラジオ、インターネットでの講義に加え、千葉県をはじめ各都道府県に置かれた学習センターでは一般大学と同様に対面式授業(面接授業)も行われており(※)、大学開設からこれまでに延べ130万人以上が卒業している。

放送大学の大学課程は、教養学部教養学科のみの1学部1学科。教養を身につけると共に職場や実生活で活かせる専門的な知識を得ることが可能だ。用意されている学部は「社会と産業コース」「生活と福祉コース」「人間と文化コース」など6種類。大学卒業資格を満たす全科履修生や、任意の科目だけを選べる選科履修生など4通りの履修スタイルが選べる。 

今回は、2022年4月から千葉学習センターの所長に就任した片岡洋子氏をインタビュー。30年以上にわたり千葉大学でジェンダーや教育学を研究してきた片岡氏の経歴を振り返りつつ、放送大学に着任した現在の心境などを伺った。

※新型コロナウィルス感染症の拡大、緊急事態宣言の状況により随時オンライン授業を開講中。


子供時代の経験がジェンダーを意識するきっかけとなった

2021年10月から「ジェンダー・セクシュアリティを考える」をテーマにしたミニゼミを担当している片岡洋子氏。ミニゼミとは、文学、外国語、音楽、歴史、生物など各分野に特化したテーマについて、少人数のディスカッション形式で行う授業だ。

「放送大学には幅広い世代の学生さんが在籍しています。過ごしてきた時代背景や経験によって物事の捉え方、考え方が違うわけですから様々な意見が飛び交い、とても深いディスカッションができると実感していますね」と振り返る。

片岡氏がジェンダーを研究するようになった原点は子供時代にある。1955年に福島県双葉郡富岡町で生まれた片岡氏は幼少期に父親を亡くし、母と妹3人で暮らしていた。「母は実家近くで小さな書店を経営していましてね、私も子供の頃はよくお店番をしていました。昭和30~40年代の田舎というと、女だけの母子家庭は何かと大変なことが多くて」。多感な10代の頃には既に女性の生きづらさを体感していたそう。地元の高校を卒業し、東京都立大学の人文学部に入学。その後の人生を捧げた教育学と出合うこととなる。


教育学と出合い、やがて80年代の若者文化を研究

「人文学部には社会学、歴史学、心理学など10専攻がありましたが、私は教育学を選びました。というのも、教育系のサークルで地域の子供たちと交流していたので純粋に興味を持てる分野だったのと、生活綴方教育を知ったからなのです」と語る片岡氏。  

戦前の国語教育課程にあった綴方科をベースにした生活綴方教育は、日常生活のなかで目にしたこと聞いたこと、感じたことをありのまま自分の言葉で綴っていくもの。リアルに体験した出来事を文字にしていく作業は表現力や考察力の向上につながり、物事をより深く考える力を身に着けられると広がった。「生活綴方教育は東北地方がとくに盛んで、戦前は日本各地で行われていました。ですが、戦時中は『非国民をつくる危険な教育だ』と弾圧されてしまうのです」。大学4年をかけ生活綴方教育について勉強した片岡氏は、より広い研究を行うために修士、博士課程へと進んだ。

大学院に進んだ1980年代、片岡氏の研究範囲はティーンエイジャーの間で話題のアイドルや音楽、果てはサブカルまでと、じつに多様化していった。「あの時代の若者たちって、メディアやカルチャーを通して自分の生き方を表現していった世代なのです」。若者文化の中心地だった原宿に出向き、竹下通りを行き交う女子中学生や高校生たちをインタビューするうち、10代女性の抱える性や人権などの問題にも興味が出るように。当時、日本でも少しずつ認知され始めていた“ジェンダー”を意識するようになっていった。


自身の知り合いも資格取得のために在籍していた放送大学

東京都立大学大学院の博士課程から、片岡氏が千葉大学に就職したのは1990年のこと。ほどなく出産を経験し、ジェンダーや人権教育についての研究に没頭していった。「前所長の長澤先生とは千葉大で知り合いまして。お互いの研究分野が近いこともあって、気が付けばもう30年以上のお付き合いです」。今回、千葉学習センターの所長に就任されたのも、長澤成次氏との深いご縁を感じるとのこと。

以前から放送大学の学生との接点もあったという片岡氏。「放送大学には単位互換制度というものがあるのです。他大学の講義を放送大学の卒業単位にカウントできるシステムで、私が千葉大でジェンダー論を教えていた時にもよく放送大学の学生さんが来ていました。皆さんとても意欲的で、学ぼうという思いが強い印象でした」。実際に片岡氏の周囲でも、「私が放送大学に勤めることになったと知人に話したら、『実は私も放送大学に通っているんです』って。その方は高校教師で、別の科目の専修免許を取得するために放送大学修士課程に進学していたのです。学び直しだけじゃなく、資格を取るためやご自身の知見をもっと深めるためなど、放送大学はあらゆる“学びたい人”に門戸を開いているのだと知りましたね」。


ウィズ・コロナ時代に必要なオンライン授業を拡充

未だ終わりの見えない新型コロナウィルスの感染拡大。放送大学では対面式の面接授業に代り、Zoomを活用したオンライン形式授業「WEBライブ授業」の導入を早急に進めている。「試行的にではありますが、東京の渋谷学習センターでは既に本格始動しています。通学時間がいらなくなるなどのメリットもありますからね。ここ千葉でも来年度2学期からWEBライブ授業をスタートさせようと準備しているところです」。

卒業単位として必須の面接授業20単位分がWEBライブ授業にも適用されることになっており、今後は学生の間でもオンライン授業へのニーズが高まると予想される。時代や環境の変化とともに誰もが学びやすい環境づくりを。これが片岡氏はじめ放送大学千葉学習センターの切なる思いなのである。

最後に、放送大学への入学を考えている読者に向け、片岡氏からメッセージをもらった。「ご自身の目的に合わせて最適な学問を選択できる。それが放送大学の一番の魅力と思っています。お仕事で必要な資格がある、年齢を重ねて歴史に興味が湧いてきたなど、学びの動機は十人十色ですし、実際にいろいろな分野で経験を積んできた方々がここで毎日学んでいます。『知りたい』『深く考えたい』という思いは学問の第一歩と、教育学を長年研究してきた私はそう思います。興味のある方はぜひ資料請求していただきたいですね」。


<プロフィール>

片岡 洋子/かたおか・ようこ

1955年、福島県双葉郡富岡町生まれ。1990年より千葉大学にて教鞭をとり、長年にわたりジェンダーや教育学などを研究。2022年度より放送大学千葉学習センター所長・特任教授に就任。千葉大学教育学部名誉教授。


※この記事は2022年9月現在の情報をベースに作成し、更新しております。内容が変更になっている場合もございますので、詳細は放送大学または、放送大学千葉学習センターの公式ホームページをご確認ください。


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